2018年12月9日日曜日

産地見学vol.11 ガーベラ(2)

空に向かって咲くお花

可愛らしい容姿は若い女性に
絶大な人気を誇っています。

花屋さんに蕾の状態で入荷するお花が多い中
ガーベラのほとんどは開花した状態で入荷して
店頭に並びます。

そんな中
蕾の美しさを知って欲しいと
の状態で出荷する生産者さんがいます。

初めて蕾ガーベラを見た時の感動!
美しい・・・
言葉では表せないグラデーション
開花していく様も美しく魅了されました。

私が絶対にお会いしたいと思っていたガーベラの生産者さん

ADORE FLOWCAさん

会社の名前の意味は
ADORE敬愛なる(イギリス英語)
FLOWCA扶郎花(ガーベラの和名)
出会った瞬間 心惹かれる
【敬愛なるガーベラ】













山本ゆかりさん
思い描いていた通り可愛らしくて素敵女子
ガーベラへの愛情がひしひしと伝わってきました。

静岡県牧之原市でお父様が45年前からガーベラ農家として生産。
山本ゆかりさんは14年前から生産に関わっています。
ハウスは大小合わせて6棟。1200坪の土地で栽培。
スタッフさんは基本6人で繫忙期に増えます。










栽培している品種は約45品種。
















早速ハウス内に入らせていただきました
朝早くにお邪魔したのですが
キラキラ朝日に向かって顔を向けている姿が何とも可愛らしい。
お日様の方向に顔を向けるので
ガーベラの向きもその都度変わるのも興味深いです。



ハウス内はとても暖かく
1年中春の状態を保っています。

オランダから輸入した苗が愛知県で培養され
その苗が届いて生産されます。
植え替えは約2年。
2年目になるとお花の疲労感がみえたり、細くなったりするのが理由です。

ガーベラは周年採花出来るお花です。
環境が良ければぐんぐん育ってくれます。



山本ゆかりさんのガーベラは
茎がしっかり太くて力強い
「ガーベラはもたない」
そんな先入観を良い意味で裏切ってくれます。




隔離栽培という方法で生産しています。
下は砂地
清潔でとても気持ち良い空間です



1つのプランターに3鉢入っています。
水やりはマイクロ潅水チューブを鉢に刺していて
時間が来ると自動的に水やりが行われます。

水やりの他に肥料もあげますが
お天気などで色々変えるそうです
雨が続いたらアミノ酸
光合成が出来ない時は特別肥料です。
自然のお日様には勝てないですが
なるべくお花にストレスを与えない
これはとても大事な事ですよね!

あと葉面散布
ミネラルをかけたりもします。



CO2の機械を導入して使っています。
2.3秒でつくというからすごい。


カビ、シミ、うどんこ病などの病気にならないように
湿度管理も大事で
ハウスはシックスライトフィルムの屋根で遮光カーテンも併用したりと
光合成、エネルギー
品質を落とさないように細心の注意を払っています。

静岡は台風の通り道
ハウスが潰れたり停電になったりと
何度も被害に合い、大変な思いをされています。













同じ株から違うタイプのガーベラが花開いていました!
可愛い・・・

山本ゆかりさんはガーベラのように真っ直ぐで前向きな方
1つ1つ自慢出来るガーベラを作りたい!
黄色だけどただの黄色じゃない、そんなガーベラを作りたいと話します。

「好きなガーベラは?」
私の問いかけに…

白が好きだけれど
自分の満足のいくガーベラはまだまだこれからです。
純白で強くて可憐、そんなガーベラを作りたいと。
そして花屋さんにワクワクして欲しい!

すでに私はゆかりさんのガーベラに
ワクワクきゅんきゅんしています。

蕾ガーベラは
蕾から花開くまでのストーリーを存分に楽しめます。
可愛いイメージが強いガーベラですが、
妖艶な雰囲気で落ち着いた大人の魅力を感じます。


12月12日(水)
オランダ屋全店舗
ADORE FLOWCAさんのガーベラが店頭に並びます。
蕾ガーベラの魅力
ガーベラの魅力をぜひご覧ください。




vol.10 ガーベラ(1)

色とりどりのお花を咲かせ
花茎が長く伸びてすっきりとした草姿が特徴

陽気で明るい雰囲気を持ち
前向きで元気なイメージ
見ているだけでキュンキュンしてしまいます

お花屋さんで一度は見た事が
あるのではないでしょうか

【ガーベラ】 キク科 多年草
別名 「オオセンボンヤリ」「ハナグルマ」
和名 「扶郎花」

名前の由来は
19世紀末に南アフリカでガーベラを発見した
ドイツの植物学者ゲルバー(Traugott  Gerber)
に由来します。
ガーベラは英名「Gerbera」と書きます。

野生種では約40種存在します。
切花用とした流通している品種は2000品種以上あり
そのうち90パーセントオランダなどから輸入された品種です。
輸入された苗を日本国内の生産者さんが栽培出荷しています。













花のサイズも大輪、小輪タイプや
花弁が糸状の「スパイダー」や「一重」「半八重」「八重」「球状」など実に様々で楽しませてくれます。



花の中心部分(目とよばれます)は淡い黄緑色や黒っぽいものがあり、
アクセントにもなっています。
今は無花粉タイプも出回っています。
品質改良が進み、ガーベラもどんどん進化して
驚かされることばかりです。

【4月18日はガーベラ記念日】

4月18日はガーベラ記念日です。
日本で初めてガーベラの新品種が誕生したことと
「よいはな(418)ガーベラ」
と語呂合わせしたものが由来になっています。

この日に合わせて記念イベントも行われます。
イベントでまた違うガーベラの魅力を感じて頂けたら嬉しいです。

















一言ガーベラといっても実に多様な色、形、サイズ...
毎年のように新しい品種を見るような気がします。
特に若い女性に大人気で、
ご自宅用やプレゼントにと選ばれる方が多いです。

長く楽しむコツとして

切り口をまっすぐ水平に切り、お水は少なめ
花持ち剤は殺菌効果が入っているタイプのものを入れてあげる。
キッチンハイターがあれば数滴たらしても効果があります。
菌を増やしてしまうので
糖分ありの花持ち剤は逆効果です。

1年を通じて楽しめるガーベラ
まずは1本飾ってみませんか?