ネギと答える方が多いと思います。
実は…
深谷は球根切花の生産がさかんで
全国屈指のお花の大生産地です。
百合の生産量はトップクラスです。
【深谷ゆり】 LAゆり
Lは・・ロンギフローラムリリー(テッポウユリなど)
Aは・・アジアンティックリリー(総称してスカシユリなど)
テッポウユリの大輪性とスカシユリの香りがなく多色性をもつ交配種です。
深谷市は日本で初めてLAユリの栽培に取り組んだ産地です。
現在の生産者さんは26名。
JA深谷さんをたずねました。
出迎えてくださったのは
八ッ田善彦さん
オランダ公認のリリーアンバサダーのお一人です。
とても優しくて親しみやすい笑顔。
ハキハキとこちらの質問に答えてくださり、誠実な方です。
ユリの生産年数は16年です。
ハウスは鉄筋5棟、パイプ6棟の11棟。
適温は18℃。
35℃で生育を止めてしまうそうです。
今年の夏はとても気温が高くて
温度管理に苦労したそうです。
遮光カーテンのビーナスラッセルは夏冬兼用です。
ハウスは夏は閉めないでオープンにしています。
ユリに沿ってある下のチューブで水やりをします。
夏は夕方に一回。
朝にあげると気温が上昇して蒸れてしまうため。
冬は朝に一回。
上から見るとまるで芸術作品です。
葉は、日差しが強いほど
風車のようにねじれるのだそうです。
お水の管理で葉の枚数が減ったりします。
これから購入した深谷ユリを
ゆっくりじっくり観察すると
そのユリのストーリー(背景)が見えてきて
違う楽しみが増えますね。
球根はオランダからの物がほとんどですが、
それ以外は
チリとニュージーランドからも輸入しています。
季節によって球根サイズを変えています。
夏は暑いので品種選定が限られていますが、
1年通して10~20品種生産しています。
球根は一つ一つ手植えです。
芽を上に向けて根を下にして植えてあげないと
とんでもないことになるのです。
植え付け一つの作業だけでも大変な労力ですね。
ユリを採花する時は
間違えて隣のユリを切ってしまわないように
こんなに刃が小さくて可愛い道具を使います。
色々な道具を見てきましたが
全て理にかなっていて
改めてすごいなぁと感動しました。
深谷ゆりは周年出荷を強みにしています。
全体では700万本弱を生産。
ご自宅で飾る時は切花の活力剤や栄養剤は不要とのことです。
ただし、他のお花と一緒に飾る時はいれてあげましょう。
八ッ田善彦さんから一言
長く楽しめるお花の一つの深谷ゆり。
色合いも可愛くて飾りやすいサイズのユリです。
色々な場面で気軽に飾って欲しいです!
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